iPhoneを快適に利用するための暑さ・熱さ対策
いつも身近にあって気軽に利用できるiPhone
何気なく使っているとつい、衝撃や熱に弱い精密機器である事をつい忘れてしまいがちです。
知らず知らずのうちに愛機にダメージを与えるような使い方をしてしまっている場合も...
今回は、気温がどんどん上昇する季節を迎えるに当たって、熱に弱いiPhoneに焦点を当ててみたいと思います。
iPhoneを暑さ・寒さから守るには
Appleのサポートページには、iPhoneをはじめとするiOS製品の環境温度に関する記述があります。
出典:https://support.apple.com/ja-jp/HT201678
iPhoneをはじめとするiOS機器は、摂氏0~36度の範囲で使用する事を推奨しており、Appleからの正式な注意喚起として、極端な気温下での使用を避ける事を求めています。
例えば、寒さで言えば冬場の寒冷地やスキー場等での使用は、外気温が0度以下になるケースも多くなりますので、外気温に晒したまま放置しない配慮が必要です。
暑さで言えば、海水浴やアウトドアで直射日光の当たる場所に長時間置かない等の配慮が必要です。 特にiPhoneが高温になるシチュエーションとして注意したいのが、以下の2点です。
夏場のクルマのダッシュボード上
異常な高温になる事で有名な炎天下の車内ですが、実際には摂氏70度を超える事もあります。
以下は、JAFによる夏場の車内温度のテスト結果です。
出典:http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/temperature/detail2.htm
夏場の車内は、エアコンを作動させない限り、前出のAppleによる適正気温をはるかに上回ります。 特にダッシュボード上は温度が高く、エアコン作動していても60度を超えています。
夏場は、車内のどこであってもiPhoneを置いておくべきではないという事です。
直射日光が当たる場所での充電や高負荷使用
出典:https://support.apple.com/ja-jp/HT201678
直射日光が当たるだけでもiPhoneにとっては過酷な状況である事はもちろん、その上さらに、iPhone自身が発熱する状況を作らないようにする事が重要です。
スマホは、充電するだけでも発熱しますし、グラフィックを多用するアプリやコンテンツは高負荷による発熱が起こりますので、そうした環境で長時間使い続けない事が重要です。
iPhoneを熱から守るには
直射日光や炎天下の車中に放置しない等の外気温の暑さからiPhoneを守ると共に、iPhone自身が発する熱さからも守る必要があります。
出典:https://support.apple.com/ja-jp/HT201678
こちらはAppleの公式WEBに掲載されている、想定以上に発熱したiPhoneの状況です。
これらは、ユーザーサイドから見れば不具合であり、正常でない動作ですが、iPhoneが自ら発熱を抑制し熱から自身を守るための保護動作であると言えます。
しかし、さらに内部温度が上昇すると、iPhoneはついに動作を停止し温度を下げる事を求めてきます。
出典:https://support.apple.com/ja-jp/HT201678
この表示が出た場合には、iPhoneの動作の一切を停止し、できるだけ涼しい場所で電源を切りクールダウンする事が必要です。
iPhoneの冷却方法を考える
では、熱くなってしまったiPhoneを冷却する方法を考えてみましょう。
そのままiPhoneを使用せず電源を切って、涼しい場所にしばらく置いておけば常温に戻りますが、どうしてもiPhoneを使いたい場合には、強制的に冷却しなければならない場合もあります。
絶対やってはいけない氷や保冷剤などでの冷却
出典:https://pixabay.com/
早く冷却したい一心で、氷や保冷剤を使って極低温まで冷やしてしまう事は絶対にやってはいけません。
冷たい飲み物が入ったグラスの表面を想像してください。あの状況がiPhoneの内部で起きると考えると恐ろしいと思いませんか?回路がショートする可能性もありますし、端末そのものが水没状態になってしまいます。
意識としては「冷却」ではなく、「常温に戻す」です。
最も効果的で即効性があるファン送風
最もお勧めのiPhoneのクールダウン方法はファンによる送風です。
必要以上に冷えすぎない点と、送風による効率的なクールダウンが可能です。
USBから電源が取れる卓上ファンが最もシンプルで、コストも比較的安価に購入できますが、スマホ冷却専用のアイテムも多数発売されており、お洒落なデザインのものや、充電機能付きのものなど用途や予算に合わせて選ぶ事ができます。
スマホケースを外す・放熱効果の高いケースを使う
出典:https://pixabay.com/
iPhoneは、Androidスマホと違って、ボディ背面が開いたり、バッテリーを取り外すことができません。
風通しを良くする事は放熱効果がありますので、iPhone全体を覆うようなカバーより、背面がメッシュになっているタイプや、側面だけを覆うバンパータイプのケースに替える方法も効果があります。
充電しながら高負荷な動作をさせない
出典:http://o-dan.net/ja/
これは、冷却ではなく熱を発生させないためのiPhoneの利用方法です。
充電だけをしても発熱しやすいスマホのバッテリーは、充電しながらの動作でさらに発熱量が増します。
高温になったら冷ませば良いのではなく、本体もバッテリーも高温にしない事が重要です。
あえて発熱するような利用をしない事で、冷却に頼らずとも安全にiPhoneを利用する事ができます。
iPhoneを快適に利用するための暑さ・熱さ対策 まとめ
今回は、高温な外気温からiPhoneを守り、iPhone自ら発する熱への対応などをみてきました。
つい忘れがちですが、iPhoneは非常に精密な工業製品ですので、いたわりの気持ちで取り扱う事が重要かと思います。想定以上の低温・高温に晒さないよう十分にご注意ください。