2021.06.20いまさら聞けない【SIMカードのサイズの違い】とは?
スマートフォンで電話や通信サービスを利用するため必要なアイテム「SIMカード」ですが、実はその大きさにより「標準SIM、MicroSIM、nanoSIM」と3種類あることをご存知でしょうか?
利用者としては違いを知らなくても全く問題はありませんが、実はSIMサイズはスマートフォンの進化と密接に関係しているので、知っておいて損はありません。
ということで、知っている人は知っている、知らない人は今更聞けないSIMカードのサイズを違いを解説していきます。
標準SIMについて
SIMカードの中では一番大きなサイズの「標準SIM」は、主にガラケー全盛期に「ガラケー用のSIMカードとして」採用されていました。
スマートフォンとしては「iPhone3Gと3Gs」初期の頃のAndroid端末が標準SIMを採用していましたが、2021年時点では採用しているスマートフォンはありません。
恐らく生まれた時から既にスマートフォンがある「デジタルネイティブ世代」は、標準SIMを見たことすらないはずです。
MicroSIMについて
大ヒットした「iPhone4」に採用されたことにより、一気に普及したのが「MicroSIM」です。
大きさとしては標準SIMとnanoSIMの中間となり、現在でも一部のガラケーやスマートフォンがこのサイズを採用しています。
ちなみにSIMカードは金色の基盤部分さえ傷付けなければ問題がないので、例えば標準SIMをMicroサイズにカットする「SIMカッター」も同時期にはじめて登場しました。
NanoSIMについて
シリーズ初の4Gモデルとなった「iPhone5」に採用されたことをきっかけに広く普及し、現在ほとんどのスマートフォンが採用しているSIMが「nanoSIM」です。
標準SIMの半分くらいの大きさになり、スペース的に余裕ができたことで、異なる2つのSIMカードを同時挿入できるシステム「デュアルSIM」も登場しました。
なお、現時点ではnanoSIMより小さいSIMカードが登場するという話は出ていません。
番外編:eSIMについて
標準・Micro・nanoSIMはあくまで「物理カード」ですが、端末内にSIMカードの情報を「プログラム」として書き込める「eSIM」が2020年頃から徐々に普及し始めています。
今までのSIMカードは「カードが手元に届くまで通信ができない」というネックがありましたが、eSIMは契約からSIMデータのダウンロードまで、全てオンライン上でその場で完結することができます。
しかも、eSIMの対応機種は大抵物理SIMにも対応しているので、eSIMと物理SIMのデュアル契約も可能です!
サイズの違いはスマートフォンの進化
標準SIM→MicroSIM→nanoSIMとカードサイズが小さくなるにつれて、スマートフォンは進化してきました。
そして、次は実態のないeSIMが広く普及しそうな勢いがあります。
果たしてこの先SIMカードはどうなっていくのか?今から目が離せません!
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