2021.02.08SIMカードが不要になる!?eSIMについて解説
徐々に対応機種が増えているeSIM
スマートフォンを機種変更する際に自分で行うケースがあります。
新しい機種に、古い機種のSIMカードを入れ替えて使用することになるのですが、このSIMカードには非常に重要な情報が詰まっているのです。
SIMカードは、所有者の契約情報や使用する電話番号などが記録されたICカードのことを指します。
スマートフォンで電話やインターネット通信を行う場合において、SIMカードが不可欠です。
一般的にSIMカードはスマートフォンの利用開始時や機種変更時にしか見ることがないですが、非常に重要な役割を果たしています。
そのSIMカードが、最近のスマホでは見ることができないものがあるのをご存知でしょうか?
それが、eSIMと呼ばれるものです。
eSIMとは一体何?
eSIMの「e」は、「Embedded」の略となります。
直訳すると組み込まれたという意味となり、eSIMは電子デバイスに組み込まれた携帯通信デバイス用のSIMという意味を持っています。
デバイスに携帯通信デバイスを埋め込むケースでは、構造によってはスマートフォンのようにSIMカードを入れ替えるのは困難です。
そこで、デバイス内部にSIMカードと同等の機能を埋め込んだものが、eSIMとなります。
eSIMには、通常のSIMカードと同様のカード状であるものと、カードを入れ替えることが構造上困難なことにより、機器の基板上にチップとして実装されたものがあります。
iPhone12シリーズやPixelシリーズ、Rakuten Mini、Rakuten BIGなどでは、チップタイプのeSIMを内蔵しており、eSIMといえばチップ内蔵タイプが主流となっているのが特徴です。
eSIMにおけるメリットは?
eSIMは、単に構造上で挿入しにくいために導入されただけではなく、さまざまなメリットをもたらしてくれます。
最も大きなメリットとしては、ウェブ上の手続きだけで使用可能になる点があります。
SIMカードの場合は、通信事業者と契約して使用するためには、SIMカードを受け取る必要があります。
これに対して、eSIMの場合は申し込みをウェブ上で行って、アクティベーションするだけですぐに利用開始できるのです。
特に、海外で利用したい場合、SIMカードの到着だけでも非常に時間がかかるのですが、現地で申し込んでも十分使用できます。
他にも、SIMカードを挿入するスマートフォンの場合、専用のSIMカードスロットが必要です。
薄型軽量化が進むスマートフォンにとっては、余計なスペースを多く確保しなければなりません。
その点、eSIMならスロットを用意する必要がなくスペースと重量を抑えることができるというメリットがあります。
まだ対応キャリアは限られている
メリットをもたらしてくれるeSIMですが、実は日本の大手携帯キャリアでは導入に二の足を踏んでいるのが事実です。
せっかくeSIMがあるスマートフォンでも、宝の持ち腐れとなっているのです。
2021年1月現在、IIJと楽天モバイルのみがサービス提供しています
今後の普及は間違いない!
eSIM対応のスマートフォンが増えている中で、まだ対応しているキャリアが少ないのが実情です。
ただ、今後スタンダードになる技術だけに、徐々にeSIMにシフトしていくのは間違いありません
より便利になるeSIMが、もっと普及するのを期待したいですね。
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