2020.10.14ミリ波5Gとは何??
5Gサービスがいよいよ本格始動か
今のスマートフォンで熱い話題のひとつに、5Gがあります。
各携帯キャリアで5Gをアピールしたスマートフォンが続々と登場しています。
圧倒的に高速な通信が可能で、当たり前になりつつある4K動画もあっという間にダウンロードできたり、ストリーミングでも視聴可能です。
さらに、今後は自動車の自動運転技術にも使用される見込みであり、俄然注目が集まっています。
その5Gには、実は大きくsub6とミリ波という2つの種類があるのをご存知でしょうか。
現在普及しているのがsub6なのですが、今後はミリ波5Gに対応したスマートフォンの登場も予定されています。
では、ミリ波5Gとは一体どのような規格なのでしょうか?
ミリ波5Gとは?
ミリ波とは、波長が1~10ミリメートルの電波の事を指します。
周波数で表すと、30~300GHzのものと定義されており、この周波数帯の電波を英語ではEHF(Extremely High Frequency)とも呼ばれている電波です。
sub6では3.6~6GHzを用いた通信を行っているのに対して、より高周波の帯域を使用しているのが特徴です。
基本的に、周波数が高いほどデータ通信の道幅が広くなるために、多くのデータをスムーズに通信できるようになります。
ミリ波のメリットとしては、高速通信だけでなく低遅延、多数同時接続などが見込まれます。
ただ、残念ながら技術的に難しいために、すぐに普及させることが難しい状況です。
現時点では、いつ一般的に利用できるようになるのかの目途も立っていないのが実情です。
また、電波の届く範囲が狭く障害物の影響を受けやすいというデメリットもあります。
これは、Wi-Fiの「2.4GHz」と「5GHz」の関係に似ており、5 GHzは高速通信ができる反面、壁などの障害物で遮られやすいというデメリットがあるのと同じです。
このように、デメリットがあるものの、今後の発展が見込まれる技術であることには変わりありません。
対応しているスマートフォンは?
ミリ波5Gは、ドコモでは2020年9月23日より全国164カ所でサービスを提供することを発表しています。
逆に言えば、広く一般的に普及するのはまだまだ先と言えます。
その中でGalaxy S20+ 5Gがいち早くsub6とミリ波どちらも対応しているスマートフォンを発表しています。
真骨頂はスタンドアロン5G
まだ普及しているとは言い難い5Gですが、その理由の一つに基地局の整備問題があります。
5Gに対応した基地局の設置を行なわなければ、全国的なサービスになることはできません。
そこで、現行の主流である4G向けのコアネットワークを用いた通信を行っており、その事をノンスタンドアロンと呼びます。
これにより、今使用しているノンスタンドアロン5Gは、5G本来の能力を発揮するものではないのです。
これに対して、スタンドアロン5Gとは、5Gのコアネットワークを用いた通信となります。
これで、5G本来の高速通信が可能となることで、導入が望まれています。
ドコモでは、2021年度中にはスタンドアロン5Gのサービスを提供することが明らかになっています。
5Gはまだ時期尚早?
5Gは、サービス開始したものの、まだ本来の能力を発揮しているとは言い難い状態です。
その点をしっかりと理解して、ミリ波5Gの動向も見つつ取り入れてみましょう。
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